『疼痛0の日』

本日10/20は『疼痛0の日』だそうです。

 

「とう(10)つう(2)ゼロ(0)」の語呂合わせから、疼痛治療に関する情報提供を行う団体JPRP(Japan Partners Against Pain)が制定したとのこと。

 

『疼痛』とはざっくり言うと『痛み』のことなのですが

 

大きく分けると

 

「急性的な疼痛」「慢性的な疼痛」があります。

 

急性的な疼痛は、一般的にケガや病気などが原因となり引き起こされる痛みで、ある意味身体を守る重要な役割です。過去にその辺りのことを書いたブログがあるので良かったら。➡”痛み”をとってはいけない。

 

慢性的な疼痛は、3ヵ月以上に渡りなかなか治らない、もしくは治ったと思っても繰り返すような痛みのことを指します。

 

当院では「慢性的な疼痛」の患者さんが多くいらっしゃってるので、今回はそこについて、当院のこだわりも絡めつつ深堀して書きたいと思います。

 

 

なかなか治らない痛み、治ったと思ったら繰り返してしまう痛み…

 

 

経験したことがある方、もしくは、今まさにそう!という方、結構いらっしゃるのではないでしょうか?

 

私はこの業界に入って16年ほどになりますが

 

「なぜ良くならない痛みがあるんだろう。なぜ救えない患者さんがいるんだろう。」

 

と、悔しい思いもしながら、ずっと試行錯誤してきました。

 

そんな私が辿り着いた「なぜ治らない痛みがあるのか」の答えを今回は書いていこうと思います…。

 

内容としてはこちら!

 

・治療する側に問題がある話、その⑴その⑵

 

・患者さんに問題がある話、その⑴その⑵

 

となっております。ではいってみましょう!

 

【治療する側に問題がある話】

 

まず治療する側に問題があるケースです。

 

その⑴『見立て』が見当違い

 

例えば…

腰が痛いと訴えたら、とりあえずシップと痛み止めを出された。

肩が痛いと訴えたら、とりあえず寝て下さいと言われて肩に電気をあてられた。

 

経験ありませんか?

 

腰の痛みの原因は腰だけなのでしょうか?肩の痛みの原因は肩だけなのでしょうか?

身体は連動して影響しあっています。腰の痛みが足を治療して良くなることもあるし、肩の痛みが手を治療して良くなることもあります。

 

つまり、治療にあたるうえで、まず『患部だけでなく全身を診る』ということが大事だと考えています。

 

その⑵『方法論』が見当違い

 

まず大前提として、どの痛みにも効く絶対的な方法というものはないと思います。というか、ないです。

 

そのうえで…

当院は最新の○○療法で治します!

独自で開発した○○治療法!

 

見たことありませんか?

 

交通事故のむち打ちの首の痛みと、ずっとパソコンをしていて痛くなった首の痛み。どちらも首の痛みですが、同じ治療法でいいのでしょうか?

痛めた原因も違えば、状態も全然違います。あくまでケースバイケースですよね。

 

治療する側は、『一つの治療法を押し付けるのではなく、様々な選択肢を準備して、患者さん一人一人のケースに合わせて最適な治療法をチョイスする』ということが大事だと考えています。

 

ではでは続きまして…

 

【患者さん側に問題がある話】

 

これ書くのめっちゃ勇気いりますね…(;・∀・)

でも最後まで読んで頂けると幸いです。

 

その⑴治療(セルフケア含め)頻度が足りない

 

これもまず大前提からお話しすると、人間の身体は一回の治療で一時的な変化は起きても根本的な変化は起きません。特に慢性度が高いほど変化は起きにくいと思います。

極端な例ですが、めちゃくちゃ猫背の人が「先生、半年に一回しか通えないですけど治してください。あ、セルフケアは全くやるつもりありません。」と言われたら、私はお手上げです( ;∀;)

 

なので、最初の問診検査の段階で『ここまで目指すならこのくらいの期間、頻度が必要ですよ。こういうセルフケアして下さいね。』と伝えることが大事だと考えています。

 

というか、ここも実際は治療する側の問題も大きくて、ちゃんと具体的に伝えていないというケースが多いと思います。「なるべく詰めて来てください。」「また何かあったら来てください。」って言われても良く分からないし、良くなっていく未来がイメージ出来ないですよね。

 

その⑵生活的背景

 

これに関しては、正直しょうがない部分もあるだろうし、良い落としどころを一緒に探っていくしかないと思っています。

 

例えば…

お子さんが生まれて、授乳など赤ちゃんに合わせた生活。孫の子守りで長時間の抱っこ。職場環境が大変でほとんど終電帰宅。上司が合わなくて毎日ストレス…などなど。

そこに、「では職場変えて下さい。」「誰かに預けてしっかり通院して下さい。」なんて無責任に言えないですよね。

 

そんな場合は「では通院できない間、合間をみてこういうセルフケアをしてみて下さい。」とか「自宅でも出来るストレスにいいお灸を教えますね。」とか、今の現状で出来る最適解を一緒に探すようにしています。

 

 

 

いかがだったでしょうか?

 

改めて書いてみると、ほとんど治療する側の問題でしたね…(^_^;)

 

 

先程『私の辿り着いた答え』と書きましたが

 

ここで書いたことは『現時点で辿り着いた答え』です。

 

 

まだまだ学びに終わりはないですし、まだまだ患者さんのために出来ることはあると思いますので…

 

またアップデートしたら書いていこうと思います。

 

 

今回は以上です!

 

 

みなさん、疼痛0を目指しましょう~!

 

 

 

 

それではまた!!!

 

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コメント: 1
  • #1

    tsSLAueP (土曜日, 21 8月 2021 07:41)

    1